HSP(繊細さん)の特徴と繊細さんが楽に生きる方法とは?

繊細な心を持った人はその繊細さ故に、人より気づかなくていいことに気づいてしまったり、繊細な心を持っているからこそ深く傷つき、ときには生きづらさを感じてしまうこともあります。

そのような繊細な心、敏感すぎる人を総してHSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれたりもします。

今回はそんな繊細な心を持った「繊細さん」がどのような心持ちで自分の繊細さと向き合い、また工夫しながら自分の感性と向き合うべきかを武田友紀さんの著書「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本を参考にしながら書いてみようと思います。

繊細な気持ちを持っていることで疲れてしまう人や、自分の繊細さとどのように向き合うべきか悩む人の参考になれば幸いです。

HSPとは?

HSPとはアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念です。

五人に一人の割合でHSP、繊細さんは存在していると言われています。

HSPと聞くと何か病名のように聞こえますが、
病理、または病気ではなく、その人の持つ生まれついた性格、気質と考えられています。

周りの小さな変化、大きな音、匂いなど周りの人が気づかないことを感じ取ってしまい、人と一緒にいることに疲れてしまったり、学校や職場で過ごすことが苦しくなることもあります。

要するに人より感じる力が強いため、生きづらく感じてしまい普通の生活を普通に生きていることにも息苦しさを感じてしまうこともあります。

それではHSPにはどのような特徴があるのでしょうか。

 

HSPの特徴とは?

HSP気質の人にはいくつかの特徴があります。
具体的な例をいくつか挙げていきます。

HSPの特徴
・人に対する感受性が強い。
・大きな音や刺激に敏感である。
・共感力が高く、傷つきやすい。
・匂いや肌に感じる感覚が鋭い。
・強い光が苦手。
・環境の変化に気付きやすい。
・すぐ感情移入してしまう。
・人の機嫌に敏感である。
・音楽や芸術に感動しやすい。

このような特徴に当てはまる数が多いほど、HSPな気質を持っている可能性が高いです。

それではこのような繊細の心とどのように向き合えば良いのか、「繊細さん」の本を参考にしながら解説したいと思います。

HSP、繊細な心との向き合い方

繊細さんが小さなことに気づくのはごく自然なこと。
気にしすぎだという相手の雰囲気を感じ続けることで、
「気にする私がおかしいんだろうか?」と自分の感覚を疑い出すと、ますます自信を失ってしまいます。

繊細さんに必要なのは、「気にしない」という言葉ではなく、気づいたことにどう対処したらいいかという、具体的な対処法なのです。

「繊細さん」の本より引用。

自分が繊細であることに気づいたときは、それを気にしないように自分の心に蓋をするよりも、 良いものも悪いものも感じ取ってしまう自分を認めながら、なるべくストレスを感じない環境を自分で選び取ることが大切なこと、ということです。

そのために自分にとって良いもの、悪いもの、合わないものを見分ける力が必要になります。

HSPと向き合うための具体的な対策とは?

自分を作り変えるのではなく、自分のままで生きる道を模索する。
これこそ、どんな繊細さんにも共通する第一歩であり、それだけで世界は変わります。

「繊細さん」の本より引用。

うまく仕事場に慣れない、職場での人間関係に馴染めない。

それを自分の繊細さが原因だからと、繊細さんは自分を責めてしまいがちです。

そしてうまく周りに合わせようと頑張り過ぎてしまいます。

周りに合わせようとするから無理をしてしまい体と心を崩してしまいます。

それよりも他人に合わせるのではなく、自分に合うことを探すほうが繊細さんが自分らしく生きていける方法ではないでしょうか。

また外から受ける刺激から自分を守るための具体的な方法をいくつか紹介します。

刺激から自分を守る方法
・見えるものを必要最低限にするためにサングラスや伊達眼鏡をする。

・ノイズキャンセリングイヤホンをして余計な音を聴こえなくする。

・マスクをしたり、好きな香水を身につける。

このように物理的に外からの刺激をシャットダウンすることで、感じ取り過ぎてしまう心を落ち着かせる方法を試して見ることも繊細さんには大切なことです。

人を嫌う大切さ

学校でも職場でも苦手な人、嫌いな人は必ず一人や二人いるものです。

しかし、繊細さんは自分の「この人は嫌いかも」という自分の気持ちを優先するよりも、みんなと仲良くしなければと思ってしまいます。

第一印象で「おかしいな、この人と合わないかも」と思っても我慢してしまうのが繊細さんの特徴です。

それでは苦手な人、嫌いな人と繊細さんはどのように向き合えばいいのでしょうか。

キライを禁じることで、かえって苦手な相手との距離が近づいてしまうのです。
あたたかい人間関係を作るには、苦手な相手をきちんと嫌って遠ざけることが必要です。

「繊細さん」の本より引用。

「きちんと嫌う」というところが良いですね。
どんなに我慢しても嫌いな人はやっぱり嫌いなものです。

無理をして嫌いな人に合わせるよりも、ちゃんと嫌って近づかない、近寄らないことは大事ですね。

自分の負の感情も、そのまま肯定することが繊細さんには必要なようです。

まとめ

自分自身もHSPの気質があるので、この「繊細さん」の本を読むと当てはまることも多く、著者本人もHSPであることから、その書かれている内容に納得できることが多かったです。

繊細であることを自分の性格、自分らしさであるから、それを否定するのではなく肯定して生きても良いよと言われているようで、読んでいてとても心が安心することができました。

繊細だからこそ映画や音楽に深く感動することもでき、また人の気持ちを汲み取れるのも繊細な心を持った人の特権ではないでしょうか。

もしかしたら自分はHSPかも、繊細であることから人間関係で悩んでしまう人にオススメの一冊です。
ぜひ参考にして読んでみてください。