誰もが「自分らしくあるべき」と言います。
それでは「自分らしさとは?」とふと考えると、
途端に自分らしさがどんなものか分からなくなってしまいます。
自分のことは自分が一番よく分かっていると思っていても、
案外自分のことって分かっていないときがあります。
自分を客観的に見つめたとき、自分らしさが見つかるかもしれない。
自分らしさとは何か?
どうすれば自分らしくいられることができるのか。
今回、自分らしさの意味と、自分らしくあるために大切な心がけを書きました。
「自分らしくありたい」「自分らしさを忘れてしまった」という人へ、
自分らしくいたいと思う人のヒントになればと思います。
Contents
自分らしさとは何か?
「自分らしさ」とは何だろう。
とても当たり前の話ですが、この世に自分と同じ人間はいません。
ひとりひとり顔も違って、性格も違う。
生まれたときから『個』である人間は、もうすでに誰かと同じではなく、
全く違う人間です。
言ってみれば、生まれたときからもうすでに自分らしさを持って生まれてきたと言ってもいいと思います。
しかし成長し、やがて思春期を迎え、学校生活での規律や、人と同じように振る舞うことで少しずつ「自分」というものが削られ、人と違う行動をすれば後ろ指をさされる。そんな経験もあるかもしれません。
学校や職場、そんな共同コミュニケーションの中、
途端に「自分らしさ」を見失い、
人と同じように行動し、合わせることで、波風が立たないように振る舞い、協調性を保とうとします。
それが悪いことだと思いませんが、自分らしさを見失えば『個』が無くなってしまいます。
誰も同じ人間ではあるけれど、ひとりひとり違うから面白く、
だからこそ人との違い、自分らしさが尊重されるべきではないでしょうか。
それでは自分らしくあるためにできることは何だろう?
自分らしさを忘れてしまったとき、どのようにして自分らしさを取り戻せばいいのか考えてみました。
自分らしくあるためにできること。
時々、自分らしさを見失ってしまうときがあります。
それは自分に自信がなくなってしまったときに多く、
周りの生活や暮らしが輝いて見え、現状の自分と照らし合わせ、
自信を失くしてしまったとき、自分自身に疑問を持ってしまい、
不安と共に、「本当にこれでいいの?」と思ってしまいます。
そんな心情では自分らしさも消え、やがて他人を羨み、嫉妬をして、
自分を蔑み、人をむやみに妬んでしまいます。
自分の心の奥にある芯がブレてしまうと、
何をやっても自信ややる気が無くなり、どうでもいいと自暴自棄になってしまいます。
しかし、ほんの少しの行動や心がけで、自分らしさは取り戻せるものと思います。
どんな心がけや方法があるのか。
そのひとつひとつを書いてみようと思います。
自分に嘘をつかない。
まず自分に嘘をつかない。
自分に正直であることが大事だと思います。
本当に自分のしたいことは何か?
自分が求めるものは何かと思ったとき、その気持ちに蓋をすることなく、
正直な気持ちで向き合うことが大切です。
ここで大事なことは最初から諦めないことです。
「どうせ自分はできない」「他の人だからできているんだ」と思うと
その先には進めません。
自分の可能性を自分で壊してしまうよりも、
たとえ失敗したとしても何度でも挑戦できる、という姿勢で取り組んだ方が、
そこから得るものは大きいのではないでしょうか。
自分がやってみたいこと、心が望むものに突き進むことで、
新しい自分や、自分らしさを見つけることができると思います。
自分に嘘をつけば自分らしさが遠ざかります。
一度の人生なら、自分らしく自分に正直に生きてみたいものです。
自分を卑下しない。
先にも言いましたが「こんな自分なんて」と思うと自分の可能性を潰してしまうことがあります。
「自分なんて」と自分を卑下することはやめましょう。
それよりも「自分は自分でいい」と思うことで、自分を信じ、また何でも進んでやってみることで新たな出会いや、発見があると思います。
自分を否定することは、自分らしさをも否定することになります。
どんな自分も受け入れ、ダメな自分があったとしても、
そこを改善することで、自分らしさは磨かれると思います。
また自分を好きになることも大切です。
自分を最初に認めるのは自分自身でいいと思います。
そして失敗をしたとしても、自分らしく振る舞うことができたなら、
その失敗は価値あるものだと思います。
人を羨むよりも、自分らしく生きて行くほうがよっぽど自分の人生は充実したものになると思います。
自分らしさを忘れたときは自分を否定しない。
そこから始めてもいいと思います。
自分や人の欠点を許す。
自分らしさは何も良いところばかりではないと思います。
その人の欠点であっても、それはその人の自分らしさにもなると思います。
人間だから完璧な人はいません。
どこか欠けていたり、足りないからこそ人は人間らしいと思います。
そしてその欠点を自分で認識しながら、改善、または変えていこうと努力することで、成長できることもあると思います。
完璧であろうと努力することは悪いことではありません。
しかし、自分に厳しい人は他人にも厳しい側面があります。
他人のミスや自分のミスを許せなくなってしまうことは、
人間としての自らの器を小さくしてしまいます。
自分らしくあるために、自分の欠点や人の欠点を許せる心を持つことで、
心に余裕が生まれ、本来の『その人らしさ』を尊重することができるのではないでしょうか。
自分の感情に素直になる。
人の感情は様々ですが、人によっては自分の感情を表に出すことを躊躇う人や、隠そうという人がいます。
その原因は自分の素の部分を見られることが恥ずかしい、またはそんな部分を人に見られたくないという気持ちからだと思います。
そこには日本人特有の『奥ゆかしさ』があるのかもしれませんが、
感情を素直に表に出すことで、自分らしくいられるときもあると思います。
嬉しいときは素直に喜び、悲しいときは涙を流す。
自分の感情を我慢すればするほど、いま自分がどんな気持ちでいるのか、
そんなことも分からなくなってしまうのではないでしょうか。
我慢することが当たり前になれば、自分の感情すらいつか無くなってしまうかもしれません。自己を押し殺しても良いことはないと思います。
人間らしく、自分らしく、ときには泣いたり笑ったりしながら生きていくことは大事なことだと思います。
人と比べない。
自分らしくありために最も大事なことは、人と比べないということだと思います。
人と比べてしまうときは自己肯定感が低くなっているときかもしれません。
「自分なんて」と思ってしまうときは、いまの自分の現状に満足できていないときではないでしょうか。
また人と違うことを恐れ、他人と同じように振る舞い合わせようとする行動は自分らしさを消してしまうことになると思います。
人は人、自分は自分。
そう思うことで自分らしさは保たれ、また、他人の個性にも寛容でいられると思います。
同じ人間ばかりじゃない。
そのことが時には争いになるときもあるかもしれません。
しかし、自分らしさを求めるときは誰かとぶつかる覚悟も必要で、
また許し合うことで、お互いを高め合うことができるのではないでしょうか。
他人の個性があるからこそ、輝く自分らしさもある。
そんな風に人と自分を比べ過ぎず、認め合いながら、自分らしさを見つけられたらいいと思います。
最後に。
全ての自分を受け入れることが苦しいときもあります。
嫌な自分や、ズルい自分、怠ける自分を日常の中で見つけてしまうこともあるかもしれません。
そんなときは「それも自分だから」と認めることで、
自分自身と向き合うことができると思います。
どんな自分も逃げずにいることで、本来ある自分らしさを忘れずにいることができます。
自分らしくあること。
それは結局、自分自身を愛することだと思います。
自分を愛することで、どんな自分も受け入れ、また他の人の自分らしさも尊重し、愛することができるのではないでしょうか。
自分らしさを見失いそうになったとき、少し立ち止まって、
自分の心の奥にある本当の自分と向き合ってみてはどうでしょう。
そこにまだ知ることがなかった新しい『自分らしさ』があるかもしれません。